CG科の日常 その1(蒲田)
2009年10月14日 CG科の日常 その1(蒲田)
どうも、蒲田校です。
読者の皆さんの中には少なからずCG科を興味をもたれている方がいるかと思います。
CG科のブログではイベントや特別講義についてレポートしてきたのですが、ではCG科の日常はどうなの!?という疑問に答えるべく、今回は普段の授業は何をしているか、ということにスポットをあてていきたいなと思います。
さあ、今回紹介するのは一年生の授業。時期的にはCGの基本操作に慣れ、少しずつ応用へと向かう頃です。
そんな一年生後期の授業を少し紹介します。
今日紹介するのは3DCGの授業。内容は"簡単に建物をつくる"というもの。
一般的に3DCGでは、まずモデリングと呼ばれる形をつくる作業をしていきます。
楽しいですが、なかなか骨の折れる作業でして、しかも作りこめば作りこむほどデータが大きくなってしまう。
データが大きくなると、例えばゲームをつくる際に素材として使えなかったり、最悪データが開かなくなったり・・・そんな惨劇を起こさないよう、最低限のモデリングで建物をつくってしまえば良いのです。
用意してもらうのは、こんな円柱のような物体。
これはボタンひとつでパっとだすことができます・・・そして・・・・
以上でモデリングは完成!
これで終わり!
こんなショボイものを一体どうやって建物に見せるのか・・。
もちろん、これじゃあ建物には見えません。
しかも今回は形をいじることは控える・・・となると残された方法はひとつ。テクスチャを貼って表現していきます。
テクスチャというのは、ようはこの円柱に貼る画像と考えおきましょう。
用意する画像は窓の一枚。それぞれに合わせて加工しています。
それらテクスチャを貼ってもらうことによって・・
こんなリアルな建物ができるんです。窓の質感も反射も全てテクスチャに関する部分で表現しています。右側の普通の状態と比べてみてください。
右と左でまったく同じ形状のデータで、違うのはテクスチャだけなんです。
まるで魔法でもかけたかのような変貌っぷりですね。
ちなみに背景のネタばらしするとこんな感じです。
空に関しては一枚のアングルが合った画像一枚で表現しています。
廃墟好きの方の需要に答えるべく、錆を入れて汚れを追加していきましょう。
錆の画像を貼り付け、窓ガラスを割ってみました。軍艦島にありそーな建物の完成です。
このように、3DCGで重要なのはモデリング、つまり形をとる作業だけではなく、テクスチャでも見栄えは全然変わってくるんですね。3DCG・・まだまだ奥が深いです。
担当・スターフィールド
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